昨年に引き続き5度目の北海道ツーリング、今年もすばらしい出逢いと楽しい思い出がたくさん出来るかな?
 不安と期待を胸一杯に膨らませながら出発だ。


  7月17日(夜) 敦賀港より出発 〜 7月18日(夜) 小樽港到着

  敦賀港についたらバイクはたったの20台。(敦賀便は高速フェリーになってバイクの搭乗台数が減ったらしい)
 女性ライダーは2人、1組はアベック… ってことは… むむむっ!プレッシャー。 (なんでや〜!) 

  なんてこと言っておきながら、ちゃっかりハーレーに跨る女性ライダーとの2ショットをゲット。
 名古屋からソロツーリストの坂口さんです。
  しかしながら彼女は小樽にビジネスホテルを予約しており、友達(男?)が迎えに来るということなので下船時にお別れ。
 ガソリンに少し不安はあるものの一路カコちゃんが待つ稚内へナイトランを強行。




  7月19日(日) 稚内〜今回の第一目的である礼文島(桃岩YH)へ

 早朝に稚内の森林キャンプ場でカコちゃんと合流。(中央の写真は利尻島。)
 ノシャップ岬で偶然3年前の北海道で知り合い、今年のGWに四国でも出逢ったくんとびっくりの再会。
 PRC大阪のうめさんと稚内港で合流、4人で一緒に礼文島へ渡る。

  右の写真が利尻島から見た礼文島だ。分かるかな?水平線の辺りに見える島。
 この日に泊まる桃岩YHは昔ながらのユースホステル、禁酒でミーティングがあって10時に消灯なのだ。
 知らずに初めて利用する人は少し引いてしまうかも知れない…
 事実私もそうだった。(噂には聞いていたけどね〜)



  7月20日 礼文島“愛とロマンの8時間コース”体験

  朝6時出発、礼文島を北から南に歩くのだ。

 難所で戸惑ってる娘がいたら“お嬢さんお手をどうぞ”と
 手を差し伸べる。
 ひょっとしたら愛が芽生えるかも〜?

  残念ながらうめさんとくんは別のグループになる。

  カコちゃんは北海道に上陸してから“はみ禁違反”と
 ネズミ取りの 47km/h超過の“スピード違反”で2回も
 捕まり赤切符を切られてしまったとか…
  罰金もかなりの額で北海道の予算が大幅に削られて
 しまったようだ。

  という訳で桃岩YH に2泊すると金銭的に少し辛い
 から半分の4時間コースにし、その日の内に稚内の無料
 キャンプ場に戻ることになった。

 最初はあまりに景色がきれいなので立ち止まって写真を撮る余裕があったのだが…

  後半は新しいライディングシューズがたたって酷い靴擦れ、やはり履き慣れた靴が必要だった。
 一緒に8時間を歩く仲間には次第に妙な連帯感が芽生え、宿に戻ったらお約束の住所交換会が始まった。
 ん?で、愛は芽生えたのかぁ?

    実はこの日の夜、稚内のキャンプ場でカコちゃんの身にとんでも無いことが…
 何があったか内容までは公表できないけど、本人はすっかりキャンプ恐怖症に陥ってしまっていた。
 今更ながらだけど、やっぱり無理してでも8時間を体験するべきだったとは思った。



  7月21日 朝一番のフェリーで稚内に戻り、落ち込むカコちゃんと富良野に向かう。

  桃岩YHのヘルパーさんたちや連泊の方々の盛大なお見送り。みんなで歌って踊るのだー!
 ついでにカモメもお見送り〜!
 うめさんも踊ってるぞぉ〜!さ〜て上の写真、うめさんはど〜れだ?

  初めは馴染めなかった桃岩YH、しかし一生懸命なヘルパーさん達を見ていると“また来るよ!”って思ってしまうのであった。
 “愛とロマンの8時間コース”も愛こそ芽生えなかったが楽しかった。 きっとまたいつかィャ絶対また来年も来るでしょう。



  7月22日 富良野(Rider House 宝来)お洗濯タイム〜北の国から資料館〜ニングルテラスetc〜宝来

  夕方カコちゃんの友達の工藤くんが合流。
 そして宝来にお泊まりの女性ソロライダーあわちゃんこと粟村さんとも仲良くなり
 人参畑でアルバイトしているチャリダー岡嶋くんと、近くでキャンプしているという
 塚本くんを誘いボリューム満点の福寿司へ。

  その後、新富良野プリンスホテル前の夜のニングルテラスを見に行く。
  (北の国から'98“時代”のロケにも使われたよ〜!)

  宿に帰ってしばらくすると“Cavaの伝言板”に登場してくれていた takeくんこと
 山田くんが合流してくれた。



  7月23日 富良野(Rider House 宝来)〜麓郷の森〜チ−ズ工房〜美瑛の丘めぐり〜宝来

  カコちゃんはキャンパー復活のためキャンプをしない私と別行動する事を決意する。 (頑張れ〜!)
 takeくんはバイクのブレーキにトラブルが発生し午前中バイク屋さんに、そのスキに私はあわちゃんとカップルツーリング。
 “麓郷の森”と“五郎の石の家”を見物。あわちゃんと愛車FZくんはUターンとダートがとっても苦手らしい。
 午後からはtakeくんも加わり3台で美瑛の丘めぐり、しかし天気が崩れレインスーツを着てのツーリングになってしまった。

  takeくんカメラ紛失事件発生、残念ながら探したけど見つからなかった。
 (新しいカメラはお金で買えるけど、撮影済みの思い出フィルムはお金で買えないもんね。)



  7月24日 富良野(Rider House 宝来)〜ワイン工場〜日高ケンタッキーファーム〜襟裳岬YH

  この日はみんな富良野を出発することになる。
 あわちゃんとtakeくん、そして前日夜に仲良くなった 奈月ちゃんとの4台で襟裳岬方面に向かう。
 しかしtakeくんはそろそろ家路につかなくてはならず日高まで同行するとのこと。

  お別れ前に日高ケンタッキーファームによりジンギスカン料理で昼食をとる。
 とても美味しくボリュームもいっぱい、みんな充分満足して幸せモード。
 ここは景色もきれいで乗馬なんかも体験でき、ゆっくり出来るところなのだが目的地は襟裳岬。

 takeくんとは本土での再開を約束して出発。


 ・ ・ ・ ・ 襟裳岬は深い霧に包まれていた。・ ・ ・ ・




  7月25日 襟裳岬〜幸福駅〜愛国駅〜ハルニレの木〜釧路和商市場〜(Rider House カスタムガレージ)

  奈月ちゃんもそろそろ家路につくので襟裳YHでお別れ、 あわちゃんは釧路方面へと向かう。
 一時期ブームにもなった幸福駅、もう今は廃線だけれど観光名所として駅だけが残っている。
 お土産屋さんのおじさんが面白かったので思わず定番の愛国駅から幸福駅行きの切符を買ってしまった。

  夕方釧路の和商市場で大阪のバイク仲間のくんとさっちゃんに会う。
 私達の行くライダーハウス“カスタムガレージ”に誘ったが、頑固にキャンプをするからと断られてしまった。
 その後、結局2人は小樽から釧路までの長旅の疲れでビジネスホテルへ泊まることに…
 だから言わんこっちゃない!
 今年7月に始めたばかりのライダーハウスだから、来れば4人でのんびり出来たのに。



  7月26日 釧路(Rider House カスタムガレージ)〜釧路湿原〜裏摩周湖〜亀の子池〜じゃが亭

  釧路では朝から霧雨が降り、あわちゃんはレインスーツを着込んで阿寒湖目指し出発する。
 しかし宿の近くのコンビニに立ち寄り朝飯を食べている間に天気は回復、道路もドライになった。

  釧路湿原の細岡展望台に行く道中でくんとすれ違う。くんのFZRはやたらとダートが好きなようだ。
 それから弟子屈の道の駅で休憩していると遠くの方からどこかで見たライディングスタイルのバイクが一台走ってくるのが見える。
 ……さっちゃんだ! ……
 こんな広い北海道で遭遇するのも不思議だけど、100m以上離れていてもさっちゃんだと分かってしまうのはもっと不思議だ。

  宿の都合で阿寒湖を断念、裏摩周を巡って予定よりも1日早くみんなが集結する“じゃがいも亭”に向かうことにする。

 “じゃが亭”に着くと昨年も見たことのある顔が2人いた、金子くんと東條さんだ。
 なんか1年前に帰ってきたような気がする。

  しかしここにいるはずの伊豆丸くんがいない、どこかでドラゴンボートなる競技に参加しているらしい。
 少し寂しいな、いつ帰ってくるのかな?



  7月27日 じゃが亭〜パラグライダー体験〜カムイワッカの滝〜じゃが亭

 パラグライダーは昨年に引き続き今回2回目の挑戦、今回私は最長距離を飛んだぞ!

  午後からカムイワッカの滝へ行くことになり、“じゃが亭”のマツダボンゴで出発する。
 一緒にパラグライダー楽しんだあわちゃんと、車で旅する京都の保母さん2人組まゆちゃんとゆりちゃん
 浜松のライダー豊田くんが同行。
 途中ボンゴのパンク騒動がありタイヤ交換に手間取る。
(ホイルを止めるボルトが逆ネジだったのだ… 知らなかった。)

  カムイワッカの滝に到着するのが遅かった為か、スリップ防止の“わらじ屋さん”がいなかった。
 川底が滑るのを注意しながら上流へ歩いて登っていく、気を抜けない難所が2か所ある。
 ラッキーなことに人が少ないから一番上の滝壺は5人で貸し切りの状態だった。
 下り途中でゆりちゃんがまゆちゃんを道ずれにして、崖から滑り落ちたときはビックリしたよ。
 かわいそうに2人ともお尻を擦りむいたようだ。

  この日“じゃが亭”にカコちゃんとうめさんとくんが合流、とても賑やかな夜になった。



  7月28日 じゃが亭〜川北温泉〜薫別温泉〜越川温泉〜じゃが亭

 この日は天気が悪いので再び“じゃが亭”のボンゴを借りてみんなで温泉めぐり、思わず鼻血ものの写真は残念ながら紹介出来ません。
上左 : 川北温泉は乳白色の露天風呂。
   男女別の浴槽だが仕切が肩の高さなのだ。
上中 : 薫別温泉は自然の中の脱衣所もない所。
上右 : 今にも熊が出てきそうな所なのだ。
下左 : 昨年も数回通った越川温泉。
   今回は時間差で男女別にされてしまった。
下右 : じゃが亭での晩餐。 
 越川温泉では蛇が登場してび〜っくり! みんなドタバタ大格闘で排水溝から外に追い出した。

  カコちゃんはこの日、富良野の“へそ祭り”に行くため宿を出てキャンパー復活。
 どうやら向こうで伊豆丸くんと合流する話が出来ていたらしい。



  7月29日 じゃが亭〜知床横断道路〜野付半島〜開陽台〜じゃが亭  朝、くんみんなに見送られて出発する。

 2日間ライダーであることを忘れてしまっていた… ということで、今日はあわちゃんとバイクツーリング。

  どうも今年は好天に恵まれない、の晴れ男パワーもそろそろ限界か?
 しかし斜里から知床峠を越えると道路も乾き、羅臼側は晴れ間さえも見えだした。まだまだついている方だ。
 気温は低いようで日中でも20℃行くか行かないか?は快適だったけど あわちゃんは少し寒いと言ってたっけ。

  ここで昨日から連泊の油井さん、本郷くん、冷水くんの登場だ。 8月末のPRC浜名湖よろしく!



  7月30日 じゃが亭〜マスターしか知らない秘湯探し〜川北温泉〜じゃが亭

  “じゃが亭”のマスターが見つけた“最後の秘湯”とマスター自身が自慢する温泉
 へ地図を書いてもらって行ってみた。
  探検隊メンバーはあわちゃん、金子くんとゆりちゃんまゆちゃんの5名。
 ボンゴで道無き道を走り、行き止まりに流れる沢を上流へ歩いて登ること約2時間。
 帰りも入れると3時間半も歩き回ったのに結局たどり着くことが出来なかった。

  あとから私達を追っかけてきたグループは、車で移動中に熊2匹に遭遇して引き
 返したとか …  え゛〜〜〜っ!?

  今度来たときゃ必ず見つけてやるぞー! もちろん熊じゃなく秘湯をだよ!



  7月31日 じゃが亭〜網走〜サロマ湖畔(キャンプ)

  気付いたら5連泊もしてしまった“じゃがいも亭”、今日は金子くんを除いて
 全員が移動する。金子くん寂しいだろうなぁ〜。

  あわちゃんもサロマ湖で夕日を見ようと出発。
 一応テントは持ってきたものの絶対使うことがないと思っていたら…
 最後の最後に使うことになってしまった。

  天気は上々だったけど雲で夕日が見られなかったのはと〜っても残念だ。



  8月1日 サロマ湖〜層雲峡〜小樽港よりフェリーに乗船

夜の小樽運河を一人で散歩。

  “北の大地”とも今日でお別れ、それよりも何よりも気が付けば11日間も
 一緒に行動していたあわちゃんとの別れが辛い…
 長いようで短かったなぁ〜。

  彼女は仕事を辞めての北海道、まだまだ3週間ほど滞在するとか…
 うらやましい限りである。

 ぃゃぃゃ北海道に来たくても来られない人がたくさんいるのだから、そんな
 こといったら罰が当たる。

  仕事を辞めなくても毎年来られるはきっとめぐまれている。
 そう自分に言い聞かせて、名残惜しい北海道と愛しいあわちゃんに別れを
 告げるのであった。




  8月2日 敦賀港〜帰宅

  こうしてとりあえずは無事故無検挙で帰宅はしたけれど、今回も昨年同様しばらくは北海道病に悩まされることだろう。
 きっと1999年も! ほんと夏の北海道は病みつきになってしまう。


  11月8日現在、この北海道ツーリングから帰宅後に再会を果たした人数 : 18名