
4年連続7回目の北海道ツーリング、今年もすばらしい出逢いと楽しい思い出がたくさん出来るかな?
いつもながら不安と期待を胸一杯に膨らませながら出発だ!
7月24日(月) 11:30PM 敦賀出港 〜 日本海フェリー 〜 7月25日(火) 8:30PM 小樽入港
夜10時頃敦賀港に到着。
いつもなら金曜か土曜の夜に出港する便なのだが、今回は月曜発とあってバイクの台数が少ないようだ。
バイクどころか4輪乗用車の数も少ない、これなら予約をしなくても飛び込みで乗船ができるんじゃないかな?
乗船手続きを済ませ、バイクに戻るとGPZ900Rの女性ライダーが1人、どうやらソロツーリングらしくお連れさんはいないみたい。
偶然彼女の隣にバイクを停めた私はラッキー!
乗船開始までの待ち時間で少しお話しし、いつものようにフェリーの中でもよろしくっ!と言って船に乗り込んだ。
乗船後の慌ただしい時間が過ぎ、風呂に入ってほっこりと落着くが
2等寝台もガラガラで4人分が向かい合わせになっている2段ベッドに
私以外誰もいない。いつもなら横も上もライダーだらけなのに…
話し相手もいないので一人寂しくロビーでくつろぎビールを飲む。
しかし… もうみんな寝てしまったのか? 土日の出港とは勝手が違う。
GPzの彼女も他のライダーも姿が見えずあきらめて寝ることにする。
翌日はそのGPzの彼女といろいろお話しできる時間がもてた。
彼女の名前は由香利さん。東京在住で美術大に通い、実家は愛知県
らしい。
小樽港到着後は既に“とほ宿”を予約しているようで、初日は一緒に
走ろうと約束を取りつけ下船して別れる。
私はフェリー埠頭近くの24時間営業している小樽温泉”オスパ”で
泊まることにした。
平日だからか人も少なく結構快適だった。
7月26日(水) 積丹半島一周ツーリング
そういや積丹半島を回ったことがない、もう北海道に7回も来て
いるというのに…
きっと彼女に出逢わなければ今回も走ることが無かっただろう。
今回初めて走ってみて積丹半島もなかなか景色の良いところだな
と思った。
カムイ岬へ行く途中の“なぎさ”さんでウニ丼を食べる。
ここもライダーがたくさん訪れるようで、壁にたくさん訪問者の
写真が貼られていた。
この私の写真も貼られているのかな?
ウニ丼のウニはさすがにご主人が漁師さんとあって新鮮で甘くて
とても美味しかった。
この夜は小樽泊。3年ぶりのとほ宿「小さな旅の博物館」ちい旅
に泊まる。帰りのフェリーが小樽港朝発のとき利用していた宿だが
敦賀便は夜発だから行くチャンスが減ってしまっていた。
7月27日(木) 小樽市 〜 夕張市 〜 中富良野町
今日は富良野に向かう、ちい旅で話を聞いた夕張の石川博物館に行ってみたくなった。
ここには恐竜の卵の化石から日本刀や鎧兜、旧日本軍の武器や弾丸まで、ありとあらゆる骨董品が展示されており、カギもして
おらず触りたい放題。持って帰る人はいないのか? っていうぐらい無防備に並べてあった。
夕張に行くことがあれば、是非一度行ってみるといいと思う。
この日は中富良野にあるとほ宿、“いもやらだいこん”に行ってみた。
元々小学校だったところの校舎を改装した民宿のようだ。
ここのオーナーは40代独身の見た目は格好いい男性である。車はスーパー7(レンタル可)、バイクは Z-2改(1000cc)。
Z-2は足回りも強化しているようで、かなりお金がかかっていそう。
雇っているヘルパーさんも女性が3人、なんだか自由奔放で羨ましくも見える。
しかし… とほ宿ってそんなにもうかる商売なのか? 確かにここは内容から見て、あまり良心的な料金だとは思えなかったけど
他にも収入があるのだろうか?
7月28日(金) 中富良野町 〜 へそ祭り観光 〜 富良野町
今日はまたまた初めての体験をしてみることにした。
毎年この時期、北海道に上陸しているにも拘わらず、未だ
富良野のへそ祭りを一度も見たことがないのだ。
人混みが嫌いな私は そういうイベントを極力避けていた
のだが、迷ったあげく『まぁ〜滅多に無いチャンスだし
一度くらいは見ておくか…』と考えたのだった。
今夜の宿、ライダーハウス“宝来”からも毎年へそ祭りに一般参加しているのは
聞いていて知っていたのだが、出るには少し抵抗があったので、今回は見るだけ
にしておいた。
回りのみんなは一升瓶の酒を回し飲みし、騒ごう!壊れよう!と息上がっている。
確かにみんなで騒ぐと仲間内では楽しいだろう…
しかし客観的に祭りを見ていて、ただワイワイ言って騒いでいるだけの集団。
あれはやめた方がいいと思った。
他の団体(地元の人達)はコスチュームを揃え、足並みも揃え、見ている人達を
楽しませるものなのに、一般参加のライダー達は勢いだけで、大声を張り上げバラ
バラに歩いているだけなのだから。
情緒も何もなかった、なんか祭りの雰囲気を壊しているようにさえ見える。
同じライダーとして目を避けたい衝動に駆られた。
お祭り自体は思ったより人混みにもまれることなく、見ていて楽しいものだったが
私個人的には“絶対あの中に入りたくない”と思った。
7月29日(土) 富良野町 〜 斜里町(じゃが亭)
今日は道東へ移動する。
富良野のへそ祭りは今日も行われるのだが、参加する気がなけりゃ1度見るだけで充分なのである。
走り慣れた道をソロで黙々と走る。景色は最高に良いのだが新鮮な風景も見当たらず、写真は一枚も撮らなかった。
しかし・・・北海道に上陸して以来、毎日とても天気が良い。私が来る前はどこもかしこも大雨だったらしいのだが・・・
それなのに擦れ違うライダーが少ない。
北海道を旅するライダーが年々減ってきているのは感じていたが、今年はちょっと少なすぎるではないか?
それともただ単に私の回りだけが少なかったのだろうか?
斜里町の“じゃがいも亭(じゃが亭)”に到着、この日のお客さんは私たった一人だけのようだ・・・
おぉ、あまりにも寂しすぎる。
相変わらずの美味しくてボリュームある料理はどう見ても3人前はあるだろう、私一人では半分も食べきれなかった。
7月30日(日) 斜里町 〜 網走市 〜 斜里町
関東のバイク仲間の鈴木くんと長野の友達弘子さんと忍ちゃんが合流する。
彼女達の友達 あずささんと佳代さんも同行、今夜は賑やかになりそうだ。
網走監獄博物館で待ち合わせ。
しかしこの日はと〜っても暑い一日だった。30℃を超える真夏日。これじゃ〜 本州の夏とかわんないよ!
歩くだけで汗が噴き出し、うちわが手放せなくなる。
唯一エアコンが装備されてるおみやげ屋さんが天国に思えた。
夜は昨日と打って変わって、飲んで騒いで・・・ とても楽しい時間が流れた。
ここで突然、広島から来られていたお客さん井上夫婦の奥さんが自慢のマジックショーを披露してくれた。
旅先でこんなの見たの初めてだ、ちょっとびっくりだけど面白かったね。どうもありがとうございました。
7月31日(月) 斜里町 〜 いろいろ回って 〜 斜里町
暑い暑い・・・ 網走では37℃を記録する猛暑。今日はみんなエアコンを効かせた車(じゃが亭号)で観光。
長野の4人娘と鈴木くん、今回初対面の常連さん 中条さん、そしてじゃが亭の末娘 きわちゃんも同行する。
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朝食はお外で・・・ |
きずなの森 |
神の子池ではアブとの戦い! |
摩周湖と川北温泉の間に一度斜里町に戻って昼食、斜里の味“春和楼”のトマトたまごラーメンを食べに行く。
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オホーツクに沈む夕日 |
見渡す限りの直線道路 |
8月1日 斜里町 〜 知床横断道路 〜 羅臼町 〜 斜里町
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オシンコシンの滝 |
知床峠、羅臼岳 |
弘子さんと忍ちゃん、そして同行者の2名様は、この日じゃが亭を出て羅臼町にあるとほ宿“とおまわり”へ行く。
私と鈴木くんも彼女達に同行しようと宿に電話してみるが、生憎満員らしく断られてしまった。
知床五湖観光をし、知床横断道路を走って羅臼町で別れる。
私と鈴木くんは2人で相泊温泉に行って、再びじゃが亭に戻ることになった。
← 写真の左端が新妻。
右奧に見えるのが
若き旦那さん。
しかーし、じゃが亭に戻るとまた別の女性客4人連れが増えていた。ラッキー! 今夜も賑やか?
そして前日に富良野(?)で挙式をあげ、何を考えたか 2日目にじゃが亭を選んだ新婚ホヤホヤのカップル後藤夫妻。
新妻は可愛くてみんなからチヤホヤ・・・ 旦那さんは男共の嫉妬心からか、みんなの迫害を受け蚊帳の外?
旅する男の宿命か? 少しかわいそうだったが、まぁ幸せ者だからしょーがないかぁ・・・
8月2日 斜里町 〜 お洗濯 〜 斜里町
毎日なぁ〜んの予定も立てていない、のんびり過ごす無茶
贅沢な北海道・・・
相変わらず天気は良いのだが少し涼しくなり、やっと北海道
らしくなってきた。
この日 鈴木くんは じゃが亭を後にし、それを見送った私は
朝から溜まった洗濯物を片付ける。
そして気がつけばハンモックに揺られてウトウト・・・
8月3日 斜里町 〜 屈斜路湖 〜 斜里町
この日は突然ライダーの血が騒ぎ出し、ちょっとだけカッ飛びツーをすることにした。
行き先は屈斜路湖畔林道と藻琴山のワインディングロード。景色も良く、交通量も少なくて最高に気持ちよかった。
じゃが亭に戻ると私と同じ滋賀から学生さんが来てた。なんやら今日沖縄から飛行機で移動してきたリッチな旅人らしい。
そして昨年ここで知り合った常連さんの緑さんとの再会、背は低いけどべっぴんさんなのである。
彼女は東京人なのだが、昨年末から常呂町に移住しているらしい。バイクは東京に置き去りなんだって・・・ もったいない。
北海道での生活かぁ〜。少し羨ましいような気もするが、バイクに乗れる季節が短すぎるのは考えものだと思うのであった。
8月4日 斜里町 〜 川北温泉 〜 斜里町
あらら? 天気は少し下り坂? 朝からどんより曇り空。
じゃが亭から見える斜里岳も写真を撮ったあと、直ぐに姿が見えなくなってしまった。
そのうち雨もポツポツ・・・ しかし降ったりやんだりで傘の必要は無さそうだ。
この日も車で川北温泉へ行った。学生の大隅くんと緑さん、そしてきわちゃんと遊びに来ていたきわちゃんの友達の計5人。
あれれっ? 私としたことが・・・ この日は写真を撮るのを忘れてしまったぞ!
緑さんは翌日仕事らしく一泊して帰る予定だったらしいが、私の北海道最後の夜とあって明日の早朝に帰ることにしてくれた。
今夜はお客さんも少なく、寂しく感じていたから、なんだかとっても嬉しかった。
8月5日 斜里町 〜 層雲峡経由 〜 小樽港
朝目覚めると緑さんはもうすでに帰ったあとだった。ごめん! 見送りも出来なかった。
今回もじゃが亭に7連泊もしてしまった。お昼前に荷物を積んで小樽港目指して出発する。
この日も朝から雲行きが悪く、層雲峡から旭川の間で雨に見舞われた。
レインスーツを着る間もなく濡れてしまったが、旭川でラーメンを食べ暖まり、高速道路で小樽に着く頃には完全に乾いていた。
夕方5時頃小樽に到着。フェリー出港は 11:30PMだから、みやげ物を買いながら小樽運河を散歩する。
そしてフェリーターミナル近くの温泉でとっぷり・・・
8月6日 小樽港 〜 日本海フェリー 〜 敦賀港 〜 帰宅
帰りのフェリーは何をしていたんだろう? もう既に思い出せないぞ。
きっとぐっすり寝ていたんだろうな・・・ 同じ便に女性ライダーが1人もいなかったから?
ぐふっ! けっ、決してそんなわけではないぞっ! 
10月20日現在、この北海道ツーリングから帰宅後に再会を果たした人数 : 2名